新500円玉を飲料の自動販売機に入れると釣り銭の返却口に戻ってしまうことが多く、新500円玉が使用可能な自販機は少ないのが現状です。
新500円玉の特性
2021年から流通している新500円玉は、最新の偽造防止技術が施されています。
しかし、この硬貨を飲料の自動販売機に入れると、釣り銭の返却口に戻ってしまうことが多いため、新500円玉が使用可能な自販機は少ないです。
コストと手間
新500円玉に対応した自動販売機を設置するには、硬貨選別機を交換する必要があります。しかし、新500円玉の発行以前に製造された自販機には、この硬貨選別機が取り付けられていないことが多いです。
そのため、交換作業には一定のコストと手間がかかります。
新紙幣の発行
日本銀行が新紙幣の発行を7月3日から開始する予定です。
これにより、新500円玉に対応した自販機の設置台数が増える可能性があります。
また、新500円玉の流通量が増えれば、自販機の対応台数も増えるでしょう。
電子マネーの普及
最近は、電子マネーに対応した自動販売機が増えています。電子マネーを使えるように設定しておくことで、新500円玉の問題を回避できるかもしれません。
新旧500円玉の違い
・新500円玉は、外と中の素材が異なり、発色が異なります。ヨーロッパの1ユーロ硬貨のような高級感があります。
・旧500円玉では素材に「ニッケル黄銅」のみが使われていましたが、新500円玉は「ニッケル黄銅・白銅・銅」の3種類から成り立っています。
・新500円玉には、「異形斜めギザ」と呼ばれる仕様があり、時計の12時・3時・6時・9時のあたりでギザの幅が太くなっています。これは偽造防止のための変更です。
・表の「500」という数字を手前側から斜めに眺めると「500YEN」という像が見えます。これは、旧500円玉では、「500円」という像でした。
・さらに上から覗き込むと「JAPAN」という文字が見えます。これは旧500円には仕込まれていない文字列です。
・新500円玉は7.1gで、旧500円玉より0.1g重くなっています。
・裏面には上下2箇所に「JAPAN」、左右2箇所に「500YEN」という「微細文字」が加工されいています。
桐の葉には、「微細点」と呼ばれる穴加工、「日本国」と「五百円」の刻印の背景には、「微細線」が入っています。
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